脳は使えば使うほどに鍛えられて強くなる、という脳至上主義の方も少なからず居られることでしょう。確かに脳は使うことによってその性能を良くすることができますが、それは使い過ぎても良いということではありません。なぜなら、たとえ筋肉のように運動をすることが無い脳であったとしても、使えば使うほどに疲弊していきますので休息が必要になってくるからなのです。

脳は身体の一部でありますから、当然脳そのものが活動を行う時にもエネルギーを消費します。ただ、脳がエネルギーとして使用できるのは、ブドウ糖もしくはケトン体でという限られた栄養素しかないと言われていますので、エネルギー供給の面から見ても身体以上に疲れやすい身体の部位であると理解できるでしょう。ですから、脳を使用してこれらのエネルギー源が身体の中から枯渇してしまうと、当然のように脳は活動を弱めていきどんどんと疲労が溜まっていきます。

また、脳が活動を行う時には、神経伝達物質の分泌や脳波の発生などを行います。この点についても、極端な頭の使い方をしてしまうと、神経伝達物質が放出されすぎてしまい脳の中から少なくなっていってしまいますし、その神経伝達物質の分泌減によって脳波の周波数も変わってくるのです。そうすると、脳は正常な活動を行えなくなってしまうことが容易に推測できるでしょう。これらのことからも、脳をある一定の水準で健康に保っておくためには、休息が必要なのです。

脳を鍛えたい、頭が良くなりたいと考えていたとしても、脳の休息を常に念頭に置いておきましょう。そうしなければ、脳の性能を良くするはずが逆に疲弊させてしまい、脳にとって悪い効果を与えかねません。