プロテインを飲む人

私は富山県に住んでいる16歳の高校生です。通っている学校は県内で言うといわゆる「中の上」的なところで、要するに「進学校ほど色々と厳しくも無いが、下位の高校ほどおばかさんでは無い」という、実に平均的なところです。
進学校に迷わず進んだ私の兄に言わせれば、「時間を無駄にしていないか?」ということになるようですが、将来医者になりたい彼と違い、私は「二度と無い高校生活を満喫したい」気持ちが強かったので、自分が通っている学校の「ゆるーい空気」はとても気に入っています。

さて、この私の兄についてなのですが、先に触れた中で「進学校に通っている」とご紹介した通り、基本的にはとても頭が良い人です。

しかし、それ以外の日常的な部分については結構天然ボケが入っていて、時折意味不明な言動を炸裂させてくれます。
例えば、去年の冬も富山は厳しい雪と寒さで、私たち兄妹はそろって風邪をひいてしまったのですが、その際にも一つ面白いボケをかましてくれました。

その折は自宅のお薬箱に風邪薬が無い状況で、結局雪の舞う中を母の運転する車でお医者さんまで連れて行ってもらったのですが、兄が一言「風邪薬の代わりにプロテイン飲んだら効くかな」と言い出し、実際に試したのです。

そして、あろうことか、お腹をくだしてしまったのです…。無茶苦茶です。そんな兄を見て、私は自分で調べて、プロテインを飲んだ後、お腹が緩くなる理由を知りました。
そして得た知識を兄に教えてあげると、「ありがとう、でももっと早く知りたかった…」と。絶句ですよね。

普通は「栄養のあるもの食べてれば治るかな」くらいにしとくものではないかと、私は思いました。
やはり同じ兄妹でも、私と彼では色々な意味で頭の作りが違うんだなと思った出来事です。