筋肉トレーニングの目的は人それぞれですが、より美しい肉体表現としての筋肉トレーニングを専門とするスポーツ分野があります。ボディビルディングです。
ボディビルを行う人をボディビルダーと呼びますが、一般的に低身長の人が多いと言われます。実際のところボディビルダーの平均身長に関する明確な調査結果などがないため、ボディビルダーに高身長が少ないということが事実かどうかは疑わしいのですが、仮にそうだとすれば、いくつかの理由が考えられます。

第一に、昔から言われるところの「筋肉をトレーニングによって鍛えすぎたために身長が伸びなくなった」人がボディビルダーに多いというものですが、これは身長の伸びに対して筋肉の収縮力が影響する可能性が低いために考えにくいといえます。どちらかといえば、身長の伸びがある程度収まるころ、トレーニングによる筋肉肥大が始まるため、より早い段階、すなわち低身長で筋肉肥大がはじまった人ほど、長い時間筋力アップを行えているとも言えます。

さらに筋肉組織の大きさは断面積に比例することから、同じ量の筋肉ではより短いほうが大きく見えます。身長が低く、手足が短い人ほど筋肉の大きさという意味では有利なのです。結果として、低身長ほどボディビルディングに向いていることになるのです。

主にウエイトトレーニングによって筋肉を発達させることとともに、適切な栄養摂取と休養を組み合わせることによってより美しい肉体美を作り上げるボディビルディングは、一種の競技スポーツとしての側面を持っているわけですが、そこには当然、他のスポーツと同様の才能や体格的な有利不利というものが存在しているということなのかもしれません。